ここでは、伝説の記述されている仏教の聖典についての説明が述べられています。
資料について詳細に記述することは、本サイトの主旨ではないため簡単に記述するにとどめます。
仏陀の生涯における十二の重要な出来事
1.神々の世界からくだってくる
2.母の胎内に入る
3.誕生
4.青年時代
5.結婚と閨房生活
6.大いなる別離
7.苦行
8.悟りの座につく
9.誘惑者マーラとのたたかい
10.仏陀のさとり
11.法輪の活動開始
12.入滅
主な資料
大乗仏教の聖典
「ラリタ・ヴィスタラ」
パーリ語大蔵経の最古の詩形聖典のひとつ
「スッタ・ニパータ」
「マハーヴァストゥ」
「ブッダ・チャリタ」
「マハーパダーナ・スッタ」
「ニダーナ・カター」
「ジャータカ物語」
「大蔵経」
「涅槃経」
著者は、これら仏陀伝説の聖典において「ラリタ・ヴィスタラ」を高く評価し、もっとも重要視しています。
また仏陀入滅後の重要資料として「涅槃経」をあげています。
そして、本書は「ラリタ・ヴィスタラ」によって仏陀の成道までの物語を述べ「涅槃経」によって仏陀の入滅の物語を説きます。
資料についての理解
著者は仏陀の伝説を知る上で、「ラリタ・ヴィスタラ」と「涅槃経」を重要資料として位置づけ、本書の仏陀伝説部分の主な資料として用いていることが理解できました。
著者はまた、これら2つの聖典を、文学的、芸術的にも高く評価しています。