道の諸段階に進むにあたって、まず道に進もうという決意があります。
道への予備段階、信仰
つまり、本当の智を得るのはずっと先の段階ではあるが、それに先立ち、仏教の解脱の真理、とくに苦悩の真理を感情のうえで受け入れるということ、これが信仰です。
このような仏教の信仰のひとつの重要な特質は、従来の生活をまったく放棄して「聖なる行為」(梵行)に切り換え、「家を出て出家生活に進む」という願望です。
道の諸段階が始まるのは、正しい行い(戒)からです。しかし、仏教の見解では、その基礎には信仰があり、これが推進力となって、道に進もうとの決心を固めます。
信仰、すなわち「正しい見解」は、何より重要です。道に進むにあたっての欠くことのできない前提です。
まずは信仰が大切で、もし今生で仏教の修行ができない状況だとしても、いずれ生まれ変わった時に修行を実行しても良いと考えます。
仏教ではそういう人々を在家信者とよびます。
道への予備段階としての信仰についての私の理解
仏教の道を進むにあたって、まず信仰が必要であることが理解できました。
それは、理論や理屈ではなく、感情の上で仏教の真理を受け入れること、仏陀への信心であることがわかりました。
信仰こそが、道を進むことへの推進力となります。