子供の頃、宇宙の果てはあるのか? なんて考えませんでしたか?
そんな疑問を思い浮かべることもなくなっていた今日この頃、私はふと哲学の入門書を見ていて、その答えを見つけてしまいました。
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世界の果て
哲学では、空間について、「宇宙」というよりも「世界」と言いあらわす方が一般的なようです。そこで、以下、世界と言い換えます。
かなり省略して言えば、こういうことです。
テーゼ
世界には果てがある。
アンチテーゼ
世界には果てはない。
答え
どちらも偽。「世界には果てがあるのか、ないのか」という問いそのものが偽だったのです。つまり、空間に量などない。空間に量があるのは、空間の中だけ、というわけです。
これは時間にも同様のことがいえます。時間も有限でも無限でもない。量などないのです。
これには、私の目に固く張り付いていたウロコも、ポロリぽろりとはがれ落ちていきました。もっと早く知ればよかった。学生のうちにもっと勉強すればよかった。
もちろんこれは、考え方のひとつにすぎないのかもしれません。だけど無知な私は、そのひとつすら知らなかった……。
勉強って面白い。今また、勉強に対する意欲が湧いてきた私なのでした。
哲学書に関しては、入門書が面白い。どこかの識者が、「出来の良い入門書こそ、内容を深く理解している人にしか書けない、そして面白い」と仰っていましたが、そのとおりだと思いました。
今までは、「入門書か……」なんて抵抗もありましたが、これからは他の分野でも、新しく学ぶ分野については、バリバリと入門書を読もうと考えております。但し、出来の良いものを。知識の上っ面を撫でただけの入門書ほど、無駄なものはないですから。