十三番目の考察、無常を学ぶことによって、また一つ自己の中で、顕著に変化が現れました。
無常を学んで
常なるものは無いという知識は以前から持ち合わせていましたが、瞑想の道を進む中で智慧としての無常に接することは、私にとっては特別の意味を持った気がします。
この感覚をうまく言葉で言い表す力を、私はまだ持ちあわせておりません。ただ、日常的に変化したことは、瞑想以外の生活の場でも、頻繁に、気をつけて心を見つめるようになったことです。
そして、以前よりも感情に支配される割合が減ったようです。どうしようもない怒りや恐怖などに対しても、若干の親しみと共に、隣に立つことが出来るようになったと思われます。
しつこいくらいに襲い来るそれらのものからも、逃げずに、親しみを持ち、来るたびに見つめて注意深く観察するとやがて消えてしまう、思い返しても力のないものに変わってしまう、そういった状態にまでもっていくことが出来るようになりました。
但し、この状態にしがみつかないように、注意はしたいと思います。