画面は「新しい書籍を追加」のKDPセレクト登録箇所です。先日の記事「Kindleのダイレクト・パブリッシングで電子書籍を出版する方法(1)」で「新し書籍を追加」の設定項目で、ちょっとしたノウハウやコツがある、と書きましたが、その部分について説明します。
新しい書籍の登録方法詳細
まず、最初KDPセレクト登録箇所について。
登録するとKindle Owners’ Lending Libraryに本が登録され~云々とありますが、これは今のところ日本では関係ないので置いておきます。日本においてKDPに登録した場合、以下の利点と制限があります。
1.最大5日間の無料キャンペーンを実施できる。
2.ロイヤリティで70%を選択できる。(通常は35%)
3.但し、90日間、他のプラットフォームに電子書籍を登録出来ない(つまり、ここで登録した電子書籍はKindleでしか売れない)
以上です。販促の為には無料キャンペーンを張って部数を伸ばす方が有利なので、最初のうちは登録して様子を見た方が良いようです。
次ぎは、タイトルなど。
重要なのは、当然ながら日本語のタイトルで、この名前でKindle上で販売されます。カタカナは重要ではないですが、スペースを入れたりするとエラーになるので注意してください。ローマ字は、実際にはローマ字と言うよりも海外で販売される時に表示されるものです。よって、海外で売る気があるのならちゃんとした英語の題名にすると良いでしょう。私の場合、海外で売る気はないので、適当です。
版数や出版社はオプションです。
次ぎは、内容紹介。これは重要です。これを見てユーザーは購入を判断します。
著者名はペンネームでOKです。私もペンネーム広澤銀一で登録しています。
パブリックドメインというのは知的所有権が無いか消失している書籍です。自分で書いたものなら当然知的所有権は自分のものなので、「これはパブリックドメインの作品ではなく、私は必要な出版する権利を保有しています。」にチェックを入れます。
後はカテゴリーとキーワード。販促のためには、しっかりと検討して設定した方が良いでしょう。
表紙は登録しなくても大丈夫ですが、販促に影響しますのでなるべく登録したほうが良いでしょう。私はデザイン力があるわけではないですが、なんとかGIMP 2というフリーソフトで作成しています。このGIMP 2がフリーなのにかなり高機能の画像編集ソフトで、高機能すぎてほとんど使えこなせません。私は必要最小限の機能を使って作成をやりくりしています。こちらに関しても、機会があれば紹介します。
画像の種類は、JPEGかTIFF。サイズの推奨は長辺が最低1000ピクセル、長辺が2500ピクセルです。
DRMは著作権です。これを適用しないと、購入後自由に配布されてしまいます。
忘れがちなのが、横書き、縦書きの設定です。間違って設定しても、そのままアップロードされてしまうので注意してください。
本のコンテンツファイルを自分のPC上から選択して、アップロードします。
少し時間がかかりますが、成功すると変換成功のメッセージが表示されます。
さて次ぎが重要ですが、「保存して続行」ボタンをクリックする前に、プレビューファイルをダウンロードします。
ダウンロードしたmobiファイルをプレビューするには、Kidle PaperwhiteなどのKindle端末をPCに接続して、表示されるKindleドライブのDocumentsフォルダにmobiファイルをコピーします。すると、Kindle端末のドキュメントリストに該当の書籍の題名が表示されるので、内容を確認します。
kindle端末が無い場合、画面下に表示されている「プレビューツールのダウンロード」で手に入れたツールでもプレビュー出来ますが、いまいちの精度なので、Kindle端末を手に入れることをお勧めします。
本の確認作業が終了したら、「保存して続行」ボタンを押し、次ぎの画面で価格を決めます。日本だけでなく、アメリカなどの海外での価格も入力していきます。アメリカに合わせて一度に全部設定する機能があります。その機能を使えば、各国の通貨レートがよくわからなくとも一発で設定できます。その上で、日本だけ一発設定の対象からからはずし、独自に設定すれば良いでしょう。
とにかくまずはやってみることです。楽しいですよ。