ベックの「仏教」序論について


蓮の花

ベックの著書「仏教」の序論を読み進めてみます。

仏陀の出自について

仏陀は武士貴族階級(クシャトリヤ)の出身です。西暦前六世紀に北インドヒマラヤ山脈の近くに生まれました。

青年時代にめぐまれた身分を捨て、瞑想修行に専念しました。

数年にわたる修行の後、ある精神的体験を持ちこれを生涯の決定的転回点とし、仏陀と称するようになりました。

仏陀とは「悟ったもの」「めざめたもの」「もはや眠りのないもの」という意味です。

仏陀は目覚めてから、人々に対して強力な感化力を持ち、仏陀の思想は、場所や時代を超え、アジアはおろか西洋にも影響を及ぼしています。

仏教について

ベックは仏教を、歴史上最初にあらわれた人類思想と位置づけています。

仏教は、ただの民族宗教ではない人類思想であるが故に、生まれ故郷のインドでは衰退してしまったが、アジアの広い範囲に広がりました。

「仏教の本質は俗世間の回避(原因の滅却)」であると述べています。

本書について

この書物の役割として、仏教の本質を認識し、一般に宗教的認識と宗教的生活を深く掘り下げることであると述べています。

最後に仏教に関する文献の紹介があり、締めとして三宝についての説明とそれに絡めて本書の構成とする、と述べています。

つまり、三宝とは仏陀、法、教団のことであるが、本書も第一部で仏陀、第二部で法つまり教理を述べる、教団については、別の機会に、として序論を閉めています。

ベック「仏教」についての現状の理解

さて、仏教が単なる民族宗教ではなく、世界最初の人類思想であり、アジアのみならず西洋にも影響を広めていることが理解出来ました。

仏教の本質が原因の滅却である、という点について今のところ良く理解できていないので、その点に注目し勉強を進めたいと思います。

仏教ベック上下


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